はだしのこころとは Concept

「はだしのこころ」に
ついて

本ウェブサイトは、2015年から毎年秋田市で開催されてきたアート展「あきたアート はだしのこころ」展のウェブ展示です。

「はだしのこころ」展は、生きる営みの中から真っ直ぐに生まれてきたアートを、障がいのある人、ない人、すべての人で分かち合う場として秋田市内にて2015年から開催されてきました。
毎年たくさんの人々が訪れ、多くの「はだしのこころ」の作り手たちにとっては作品を発表する数少ない場としても機能してきました。

2020年度の開催は新型コロナウィルス流行による影響から、一時は中止も検討されました。
しかし、悩み、考えることの多くなった今だからこそ、「はだしのこころ」をもった作り手の作品に触れることで、こころが揺さぶられたり、気持ちがつながったりすることがあるかもしれない。
そうした思いから初のウェブ展示を企画しました。

ウェブ展示での試み

本ウェブ展示では、作品展示のほかに新たな試みを二つ、取り入れています。

一つ目は、作り手の日常のドキュメントです。
制作現場を中心に、家族や支援施設や介護施設の職員といった作り手とともにある人々のまなざしや、アートを通じて生まれた人やまちとのつながりなどを通して、「はだしのこころ」の作り手の“日常”を切り取ります。
生きづらさを抱える人の日常と周囲のサポートについてももちろん触れますが、それ以上に穏やかな“ふつうさ”にも思いを馳せて読んでいただければうれしいです。

二つ目は、作り手の制作現場に音楽家、映像作家、写真家らが立ち会い、作品や制作風景などから受けたインスピレーションをもとに、映像、音楽、写真などそれぞれの方法で作品を制作し、ウェブ上で発表するというものです。
作品や制作のなかに「ありのままでいられる瞬間」を見出した作り手の様子やその制作現場から、音楽家、映像作家、写真家らはどんなものを拾い上げて私たちに見せてくれるのでしょうか。

アートには「こうでなければ」という目に見えないプレッシャーを揺るがし、私たちが気づかないうちに囚われている小さな思い込みの「枠」に気づかせてくれる力があります。
それに気づいたときに感じる、こころが目覚めるような感覚を、本ウェブ展示から少しでも感じていただけたら幸いです。

市長あいさつ

 自然のまま湧き上がる感情から生まれるアートは、ひとのこころを揺さぶり、つなげ、社会を変えていきます。
 本市では、NPO法人「アートリンクうちのあかり」様のご協力のもと、障がいのある方が、秋田での暮らしの中から生み出した作品を展示するアート展「あきたアート はだしのこころ」を開催しております。
 今年度は、新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、はじめてのオンライン展覧会として、本ウェブサイトを開設いたしました。
 さて、テーマである『はだしのこころ』は、「人間の生きる力」や「素の気持ち」を表現した言葉であります。今回掲載しているいずれのアート作品も、作家一人ひとりの個性が輝き、見る人の想像力をかき立て、作品の中に引き込まれるような力が感じられます。
 本展覧会が、障がいのある方もない方も、今まで出会えていなかったアートに触れる機会となり、訪れる皆様と作家との心のかけ橋となることを願っております。
 結びに、本展覧会の開催にあたり、ご尽力いただいた関係機関の皆様と作品を寄せていただいた皆様に改めて感謝申し上げ、あいさつといたします。

令和3年3月
秋田市長 穂積 志

主催秋田市

はだしのこころ展 企画・運営
NPO法人
アートリンクうちのあかり
主な活動
展覧会「あきたアート はだしのこころ」展 企画・運営
〒010-1636 秋田県秋田市新屋比内町11-16
Tel. 018-838-4711
写真撮影:長浜谷 晋

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